OPP袋、CPP袋、物性表による違い

値でOPP、CPP、がどれだけ違うか、解説したいと思います
包装用フィルム物性一覧表には ポリプロピレン(PP) 他 ポリエステル(PET) ナイロン(PA) ポリエチレン(PE)
4大汎用樹脂の物性が記載されていますが
今回はポリプロピレン(PP)に限り、解説します

包装用フイルム物性一覧表

 

包装用フィルム

ポリプロピレン(PP)より

密度g/cm2

フィルムの重さを表します、 OPP(延伸) CPP(無延伸)共に0.9~0.91   これは両者あまり変化有りません、

他フイルムに比較しても最軽量なことが分かります(水に浮きます)
ちなみにポリエステル(PET)は1.4も有ります

 

ヘイズ(%)

フィルムの透明性に関する指標で、濁度(曇度)を表します
OPP(延伸)2.0 CPP(無延伸)3.0  OPPフィルムのほうが透明度は良いです
ちなみにナイロン(PA)1.1 で OPP(延伸)より透明度が良いです
ポリエチレン(HDPE)50~90で、かなり透明度が悪いです

 

引張強度、引張伸度

引張強度(MPa)引張強さ(破断強度)
フィルムが引張られたときに耐えられる最大の力(引張強さ)を表します
引張伸度(破断伸度)
耐えられる最大の力(引張強さ)とその時どれだけ伸びたか(引張伸び)を表します

OPP(延伸)引張強度(MPa)
流れ方向MD130~150
垂直方向TD280~320

引張伸び(破断伸度)%
流れ方向MD150~170
垂直方向TD40~60

この数値から分かることは、
OPPフィルムは引き伸ばしに強く
OPP袋の横方向は意外にも良く伸びます
縦方向は伸びは少ないですが、強度があることが分かります

CPP(無延伸)引張強度(MPa)
流れ方向MD60~65
垂直方向TD30

引張伸び(破断伸度)%
流れ方向MD360
垂直方向TD650

この数値から分かることは、
CPPフィルムは引きのばしには弱いです特に縦方向は弱い
この数値は、ポリエステル(PET)ナイロン(PA)ポリエチレンに比較しても極めて弱いです
つまりCPP袋ゆっくりと引きのばすと良く伸びます
衝撃には弱いことになります

 

ヤング率MPa

コシの強さを表す指標で、この値が大きいほどコシが強くなります。

OPP(延伸)     CPP(無延伸)
流れ方向MD1700~1900  流れ方向MD40~60
垂直方向TD3200~3900  垂直方向TD40~60
ポリエステル(PET)4000~4100 OPP(延伸)の倍以上有ります
OPP袋は腰の強さが特徴ですが、(PET)はもっと固いことが分かります

 

引裂伝播抵抗

フイルムに切り目を入れておき、切り目の両端を一定荷重で引き裂いて、その抵抗を数値で表します
この数値が小さいほど裂け口から破れるのに抵抗が小さい。袋の開封性にも関係します

OPP(延伸)5~9
CPP(無延伸)90~100

CPPフィルムは裂けにくく、OPPフイルムは切り目が入ると裂けやすいことが分かります
動摩擦係数、
衝撃強度、
水蒸気透過度、
酸素透過度、
融点

熱溶断サイドシールの用途にはあまり関係有りませんのでここでは解説しません

 

使用可能温度範囲

OPP(延伸)-50~130 CPP(無延伸)0~120

OPPフィルムは低温、高温に強く、CPPフイルムは低温に特に弱いことが分かります

 

****************************************
OPP袋・製造販売どんなサイズも作ります!揃います!
****************************************
有限会社 早川製袋
担当:早川昌宏
〒581-0054
大阪府八尾市南亀井町5-6-7
TEL 072-922-7121 FAX 072-922-7122
E-Mail: info@sideseal.jp
****************************************