JANコード(Japan Article Number)とは

JANコードは「どの事業者の、どの商品か」を表す、世界共通の商品識別番号です。
JANコードは、商品のブランドを持つ事業者が、「GS1事業者コード」を用いて、商品ごとに設定します。
通常、バーコードスキャナで読み取れるように、JANシンボルというバーコードシンボルによって商品パッケージに表示されます。
JANコードとJANシンボルは世界共通の仕組みであり、多くの国で使用されています。
JANコード番号は、商工会議所に企業登録し、商品1アイテム毎に番号を取る必要があります。
国コード
最初の2桁または3桁が国コードで、日本には「49」と「45」が割り当てられています。

OPP袋 JANコードの解説
寸法特性

バーコードの基本モジュール幅は0.33mmです
0.8倍の0.26mmまで縮小は可能ですが、グラビア印刷の場合、読み取りが難しくなる傾向にあります

基本モジュール幅の1.0倍をおすすめします
デザイン上 余裕が無い場合、基本モジュール幅は縮小せず、上下(高さ方向)をカットしたほうが読み取りが易くスリムに見えます
2.0倍の0.66mmまで拡大することも可能です

光学的特性

JANコードは黒色のバーと白地のスペースによって成り立っていますが、この黒と白をどう認識できるかがバーコードの生命線と言っても良いでしょう。 この光学的な特性には反射率、反射濃度、PCS値の3要素があり、これらの条件を満たす必要があります。
白バー(スペース)の反射率や反射濃度に対する黒バーの最大反射率と最小反射濃度は、下表(反射率・反射濃度とPSC値)の範囲を保つ必要があります。
反射率はMRD(Minimum Reflectance Difference) 値で表されます。
計算式は、「Rlmin(スペースの最小反射率)-Rdmax(バーの最大反射率)」によって求められます。 AIM(国際自動認識工業会)では、(X)の幅により、MRD≧37.5%(X<1.02mm)、MRD≧20%(X≧1.02mm) と規定しています。また、スペースのRlminとRdmaxについても規定しており、Rlmin≧25%、Rdmax≧30%となっています。

PCS値

PCS値(Print Contrast Signal)はシンボルのコントラストを表わす値です。
計算式は「PCS値=RL-RD/RL」で、 RL は白バー及びマージンの反射率、RDは黒バーの反射率を表します。 ANSI(米国標準規格協会)ではPCS値は、75%以上あることを求めています。JISでも 下表(反射率・反射濃度とPSC値)のように定めています。
光学的特性を満たしていることが前提であれば、黒以外のバーコードも読み取り可能です。実際、市場には黒以外で印刷されたバーコードも見られます。

ただし、反射率などを計測する際の光源には、He-Neレーザーの波長と同じ633nmの赤色光線を使っていますので、 印刷色については注意する必要があります。
更に、読み取り機器には半導体レーザーやLEDを使う場合もあり、 光学的特性を満たしていても633nmより長い波長の光で読み取ると、読み取り不良の可能性がありますので、 白の地色と黒色のバーの組み合わせでバーコードを作成するのがベストです。

 

 

JANの刷り色

黒と白の組み合わせが一番確実に読み取りを行うことができます。
しかし、黒と白以外の組み合わせであっても、一定以上の反射率の差があれば、読み取りは可能ですが
どの色目とか 範囲を限定することはできません
特に 読み取り装置に赤色のLEDやレーザー光を使用するために、赤系統は色調が同化してしまい 読み取り不可になります
白黒を反転させることもできません。
また、銀色の下地など、表面に光沢があるものは非常に読み取りにくくなりますので、
できるだけ白ベースの上に黒100%が良いです